2007年11月8日木曜日

独立愚連隊

独立愚連隊(1959年)

監督:岡本喜八


第二次世界大戦の中国。
その最前線の危険な地域に独立第九○小哨がある。
通称「独立愚連隊」と呼ばれる、
「どうしようもない連中の寄せ集め」
そこに、
なぜか、わざわざ遠くから、新聞記者がやってきた。

謎の、見習い士官の心中事件。
謎の、部隊長の行動。
謎の、中国人スパイ。
謎の、、、

と、冒頭から謎がたくさんで、
観ていくうちに「?」が頭の中に、どんどこ増えていく。
しかし、最後にスッキリすべて解決するところが、
さわやかな後味のこの映画。

でも、ただ、さわやかなサスペンスだけでなく。
戦争で、たくさんの「無駄な死に方」をした人々に対する悲しみ、
戦争に対する怒り、権力に利用された人間の怒り、
といった感情を、西部劇的表現の底に表現してある。
誰もこの映画を観ても、「戦争って、いいなあ」とは決して思わない。
「戦争は、ひどいものだ」というメッセージがきちんとつたわってくる。
この映画には、そういった、多面的な力強さと深みがある。


この映画の見所のひとつが、

笑っているだけで「ただものではない雰囲気」の、佐藤允と、
ひょうひょうとして骨太の、中谷一郎。
この二人、この映画が出世作だそうだ。
二人とも堂々と演技していて、
個性だらけの出演者の中でも、存在感あふれている。
そして、二人とも、本当に「一筋縄ではいかない」雰囲気を出している。

この映画を観て、この二人が気に入ったなら、
同じ岡本喜八監督の「戦国野郎」を観ることを勧めます。
きっと、気に入るはず。

以下、蛇足。

三船敏郎が出演しているので期待して観たら、びっくりした。
あるようでないような役で納得はしたが、普通ナシでしょう?

鶴田浩二の役も、正直、驚いた。
リアルタイムでこの映画を観た人には普通だったのでしょうか。

江原達怡は、セリフがたどたどしいというか、若々しい。
なんか、アイドルの演技みたいだ。

南道郎が、良い。
まじめに、面白いことをやってます。粋です。

中丸忠雄は、悪役っぽくない。
「戦国野郎」では、悪役を通り越して、ある意味ヒーローになってるけど。

どこかで見たことある人だと思ったら、
上原美佐がでてた。貴重だ。

0 件のコメント: