2007年11月15日木曜日

アルバム・ジャケットを見直す。その4。

アルバム・ジャケットを見直す。その4。
























Devo
Oh, No! It's Devo (1983)

見直すも何も、アルバムを聴いたことがないが、
ネットをサーフィンしていたら、目にとまった。

「愛しあってるかーい!」と叫びそうな人(陣内孝則)が、
右と、真ん中にいたりする。

ジャガイモ(?)から、人の首が出ているのでしょうか?
それとも、上に、人の生首がのっているのでしょうか?
ジャガイモ(?)の絵は、手抜きで、五つとも、同じ形だ。
この絵の、どこが面白いのだろうか。
元ネタを知らないので、
さっぱり意味のわからないジャケットだ。

ディーヴォ(Devo)は、アメリカのテクノのバンドだそうだ。
ジャケットの陣内孝則は、二人いることや、
五人の真ん中に位置することから、たぶんボーカルの人。
公式ウェブサイトで写真を見てみたが、
ちょっと、目つきのアブナい人で、全然、陣内孝則ではなかった。
きっと、この絵を描いた人が、下手だったのだろう。

ちなみに、ディーヴォ(Devo)のアルバムの国内盤は、
現在すべて廃盤で、手に入りにくいらしい。

アルバム・ジャケットを見直す。その3。

アルバム・ジャケットを見直す。その3。


泣く子も黙るべき存在のジャズの神様である、
マイルス・デイヴィス。
70年代、80年代は電子楽器を使ったアルバムを、
多数、発表した。

電子楽器をつかったジャズのことを、
「フュージョン」と言うらしい。
専門的なことは、知らないが、
ジャズは、電子楽器を使うと、
なぜか生楽器より、迫力や凄さが半減する。
凄いことをやっているのに、迫力がなくなる。
















Miles Davis
Tutu (1986)

このジャケットは何でしょうか。
下手したら、四角い顔の人に見えるおそれがある。
だが、よく見なくても、マイルス・デイヴィスの顔です。
ファンにとっては、とってもありがたい、お顔。

やっぱり、これも表に文字はありません。
「この顔が文字であり記号であり象徴である。」とでも言いたげな顔。
でも、やっぱり、泣く子が黙りそうな迫力があります。
レコードサイズだと、どんなことになっていたでしょうか。

このアルバムは、「フュージョン」です。
当たり前な話だが、
そこらへんの「フュージョン系」と一緒にしてはいけない。

電子楽器を多数つかっているので、音が軽く感じられて、
ジャズを知らない人が聴くと、
ただのBGMになるかも知れないが、
よく聴くと、すごいことをやっているアルバムだ。
ていうか、
「ジャズのすごい人が、
 聴きやすいかっこいい曲を、
 一般の人のために作った」
という感じか?
でも、やっていることは、すごいです。

このアルバムだけでなく、
マイルス・デイヴィスのアルバムは、すべての曲が、完成度が高い。
電子楽器の音と生楽器の音が、
違和感なく混ざり合い、リズムを成し、曲を成す。
すべての曲に、明確なビジョンがあり、存在感がある。
ほんとうに、すごい人なのだ。

2007年11月14日水曜日

アルバム・ジャケットを見直す。その2。

アルバム・ジャケットを見直す。その2。

これも、名盤だと思うのだが、
あらためて見るまでもなく、いかがなものか。
















Joe Cocker
「With A Little Help From My Friends」(1968)

よく見ると、
目があっち向いているし、口も変だ。
色も表情も髪型も、すべて暑苦しい。
もうちょっと、良い写真を選べなかったのだろうか。

とはいえ、ジョー・コッカーの歌う姿を知っている人は、
この暑苦しさが、納得できる。

ウッドストックでの伝説的なライブは超有名。(今でもDVDで一部、観られる)
ジョン・ベルーシも「サタデーナイトライブ」で彼のものまねをしていた。
うでを振り回し、顔をしかめ、がなりあげる。
普通の人がやると、「大丈夫か?」と、不安がられる姿が、
彼の特徴だった。
(ジョン・ベルーシのものまねは「大丈夫でない」状態まで飛躍する)

このアルバムは、ギターと編曲をジミー・ペイジがしている。
基本はブルースだが、当時の彼特有のパワフルさが爆発していて、
唯一無二の傑作になっている。
ジャケットを観て見ぬ振りをして、買って聴く価値はある。

2007年11月12日月曜日

アルバム・ジャケットを見直す。

アルバム・ジャケットを見直す。

そこに、そうあるのだから、そんなものだろうと流していたが、
あらためて見ると、「それでいいのか?」と思うことがある。

CDやレコードのジャケットも、見直してみると、
見れば見るほど「?」が増えていくものが、多くある。

















上は、King Crimsonの
「In The Court Of The Crimson King」(1969)
のジャケット。

超有名なアルバムで、名盤中の名盤だが、
鼻の穴の奥と、のどちんこが見えています。
一体、どんな表情なんでしょうか。

この絵は、
このアルバムの1曲目をイメージしているらしいが、
レコードのサイズだと、さぞかしインパクトがあっただろう。
ラジオで聞いて、レコード屋で探すのに、
目に付きやすく、探しやすい絵ではある。

ちなみに私も、高校のとき、雑誌で名盤だと読んで、
CD屋で探していて、この絵が、すぐ目に留まった。

表に何の字の表記も無く、本当に間違いないか、
シールか裏面で確認する必要があった。

名盤だといっても、曲を聴いていなかったので、
表と裏を交互に見ながら、しばらく考える。
その不安は、全て、
このジャケットでなければ生まれない不安であることは、
間違いない。(もちろん、買ったが)

色々な意味で、見る人を、不安にさせるジャケットである。

2007年11月8日木曜日

独立愚連隊

独立愚連隊(1959年)

監督:岡本喜八


第二次世界大戦の中国。
その最前線の危険な地域に独立第九○小哨がある。
通称「独立愚連隊」と呼ばれる、
「どうしようもない連中の寄せ集め」
そこに、
なぜか、わざわざ遠くから、新聞記者がやってきた。

謎の、見習い士官の心中事件。
謎の、部隊長の行動。
謎の、中国人スパイ。
謎の、、、

と、冒頭から謎がたくさんで、
観ていくうちに「?」が頭の中に、どんどこ増えていく。
しかし、最後にスッキリすべて解決するところが、
さわやかな後味のこの映画。

でも、ただ、さわやかなサスペンスだけでなく。
戦争で、たくさんの「無駄な死に方」をした人々に対する悲しみ、
戦争に対する怒り、権力に利用された人間の怒り、
といった感情を、西部劇的表現の底に表現してある。
誰もこの映画を観ても、「戦争って、いいなあ」とは決して思わない。
「戦争は、ひどいものだ」というメッセージがきちんとつたわってくる。
この映画には、そういった、多面的な力強さと深みがある。


この映画の見所のひとつが、

笑っているだけで「ただものではない雰囲気」の、佐藤允と、
ひょうひょうとして骨太の、中谷一郎。
この二人、この映画が出世作だそうだ。
二人とも堂々と演技していて、
個性だらけの出演者の中でも、存在感あふれている。
そして、二人とも、本当に「一筋縄ではいかない」雰囲気を出している。

この映画を観て、この二人が気に入ったなら、
同じ岡本喜八監督の「戦国野郎」を観ることを勧めます。
きっと、気に入るはず。

以下、蛇足。

三船敏郎が出演しているので期待して観たら、びっくりした。
あるようでないような役で納得はしたが、普通ナシでしょう?

鶴田浩二の役も、正直、驚いた。
リアルタイムでこの映画を観た人には普通だったのでしょうか。

江原達怡は、セリフがたどたどしいというか、若々しい。
なんか、アイドルの演技みたいだ。

南道郎が、良い。
まじめに、面白いことをやってます。粋です。

中丸忠雄は、悪役っぽくない。
「戦国野郎」では、悪役を通り越して、ある意味ヒーローになってるけど。

どこかで見たことある人だと思ったら、
上原美佐がでてた。貴重だ。

2007年11月7日水曜日

殺人狂時代(1967年)

殺人狂時代(1967年)

監督:岡本喜八
主演:仲代達矢


ズバ抜けたセンスがサクレツしている、この映画。
「映像」と「演技」と「編集」が、すべて、
「テンポとキレが良い!」
とにかく、かっこいい。

そんな映像のマジックか、時代が一周したのか、
映画の中の服装、髪型や建物に、ぜんぜん古臭さを感じない。
なんか、かっこいい感じがする。

ストーリーもシュールで、むしろ今より、はるかに「ブッ飛んでいる」。
まあ、今のドラマや映画は「センス」より「資本主義」だから、くらべてはいけないし、
この映画も製作当時は、東宝のお偉いさん達に理解されなかったらしい。
「わかりやすさ」を、かんがえると確かに、「やりすぎちゃった?」感じがするかも。
普通の人には、難しいんですかね、どうなんでしょう。

この映画の、もうひとつの見所は、役者のすごさ。

仲代達矢は。ヌボーっとした大学講師と、
すらっとした殺し屋(?)の二役(?)を演じている。
その二つとも、キャラクターが完成していて、
年齢が6歳くらい違って見えたりする。
とぼけた演技も自然で、安心して笑える。
彼の、おとぼけ役は、映画ではあまりないと思うので、
これも一見の価値あり。

少しストーリーは難しいところはあるが、
すばらしいセンスと迫力と楽しさのある作品。
こんな映画を40年前に撮っている、岡本喜八を、
純粋に「すごい」と尊敬します。


以下は、だそく。

天本英世は、
日本語よりドイツ語の演技のほうが、かっこよくみえたりする。
それでいいのか?

尋問のシーンで、
天本英世と滝恵一(?)の「すごい顔」の二人に詰め寄られている、
外人さんはかわいそうだ。
みているほうは笑えるけど。

2007年11月5日月曜日

日本のいちばん長い日

日本のいちばん長い日(1967)

監督:岡本喜八

東宝の35周年記念作品として製作された。
出演する俳優も、東宝のオールスターキャストなので、
「あの俳優は、どこに出てくるかな?」という楽しみ方もできる。

歴史の教科書では、1,2行で済まされている、
8月14日、日本がポツダム宣言を受諾から、8月15日の玉音放送がされるまでの、
軍部と内閣の「1日」の実録映画。

広島に原爆が落とされ、「ポツダム宣言」に対する会議で、
「戦争を続けるか」、「敗戦の責任」のなすりつけあい、「敗戦後どうなるか」など、
軍の大臣同士が反発しあう。

「ポツダム宣言の受諾」を決定し、「玉音放送」をする準備がされるが、
一部の陸軍将校が、戦争を続けるため、玉音盤(レコード)を奪おうと反乱を起こす。

陸軍大臣の阿南惟幾は陸相官邸で、戦争の責任をとるため、切腹をする。

など、戦争をいかに終わらせるか、を描いている。

教科書には、結果の羅列しか書いていないが、この、
「ポツダム宣言の受諾」と「玉音放送」という二つをするための経緯が、
「後始末」の大変さが、「太平洋戦争」がどのようなものだったか、
「戦争」をしらない私にも、「物凄さ」を伝える映画だ。
この映画を観ると、「歴史の教科書って、意味あるの?」と感じるかもしれない。